運転免許証を持っている方なら何度も目にしたことのある裏面の臓器提供意思表示欄。
ここにチェックしている人としていない人がいますが、チェックしている人としていない人の違いと臓器提供にチェックしていることで受けるメリットがあることを知っていましたか?
臓器提供とは
事故や病気などにより臓器の機能が低下した人に他人の健康な臓器と取り替えて機能を回復させるのが目的です。臓器提供は脳死後あるいは心臓が停止した後にできます。
臓器提供の意思がある人は生きている間に書面による意思表示を行うか、意思表示がない場合でもご家族の承諾があれば可能となります。
意思表示の方法
意思表示カード、健康保険証、運転免許証、マイナンバーカード、インターネットなどで意思表示ができます。
1.私は、脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植の為に臓器を提供します。
2.私は、心臓が停止した死後に限り、移植の為に臓器を提供します。
3.私は臓器を提供しません。
1又は2を選んだ方で、提供したくない臓器があれば×をつけてください。【心臓・肺・肝臓・腎(じん)臓・膵(すい)臓・小腸・眼球】
特記欄:
自筆署名・署名年月日
以上のように記されており必要事項を記入し意思表示をします。
おおむね上記のような様式ですが、意思表示の書面の種類により家族署名欄があります。
免許証と保険証にあったのを思い出したわ!
運転免許証の裏にチェックをするメリット
仕事や普段の生活をするうえで身分証明書の提示を求められる場面があるはずです。
健康保険証は写真が付いていないため身分証明書としては物足りない部分があり、写真が付いているマイナンバーカードはまだ普及が発展途上ですので持っている方自体が少ないと思います。そうすると運転免許証を持っている方は身分証明書の提示に運転免許証を提出する機会が多いと思います。
運転の仕事をしている方、会社員で運転する方であれば会社で運転免許証の確認があると思いますが臓器提供をするにチェックをしていると以下のメリットがあります。
・臓器提供により救われる人がいる。
・心のやさしい人だと思われる。
・意志の強い人だと思われる。
・話のネタになる。
・臓器提供をするにチェックをする人が増えるかもしれない
免許証の裏を見ると何もチェックしていない人がとても多いのです。もちろん臓器提供をするにチェックをすることで救われる命があるのは事実です。その他心の優しい人、意志の強い人など免許証を提示される人も人間(しかも上司などが多い)ですから何もチェックしていない人と比べるとしっかりと考えている人だと好印象まちがいありません。
また、話のネタになるとはチェックしているのを見た人との会話のきっかけになるかもしれませんし、その会話から自分もやろうと思ってくれるかもしれません。
結果、意思表示をすることで賛同者を増やし救える命が増えることに繋がるかもしれません。
書こうとは思ってたんですが・・・
結局何も書いてませんでした。
運転免許証の裏にチェックをしていない人のデメリット
臓器提供をしたくない人もいると思いますが、関心がない人、忘れている人もいると思います。
デメリットとしてあげると
・無関心な人だと思われる
・決断力のない人だと思われる
・自己アピールの機会損失
以上のようなデメリットが考えられます。
逆に臓器提供をしたくないと思っている人が 3.私は臓器を提供しません。 にしっかりとチェックをしていると意志が強いという潔さを感じます。
また、かなりの人が無記入なのでそもそも目にとまらないが、チェックしていると目にとまる可能性があるので意志の強さ又はボランティア精神における自己アピールの機会損失になります。
知人の話ですが、臓器提供はしたくないが、したくないにチェックをすると冷たい人間だと思われたくないからあえてチェックしないと言っていました。見る人によっては自分がどう思われているか気になるタイプの性格では?と分析されるかもしれませんね。
さいごに
公益社団法人日本臓器移植ネットワークによると、2020年2月29日現在で移植希望登録者数は14,222人、提供された方16人、移植を受けた方68人で日本で臓器移植を希望している方は大勢いるのですが、移植を受けられる方はとても少ないのが現状です。
提供をするしないは個人の考えですが、家族などとよく考えてから決めるべきだと思います。
大切なのは曖昧にするのではなく、イエスかノーを言える人間になる事です。
もし臓器提供の意志表示をする書面を持っているのであれば、イエスかノーの意思表示はしっかりとしたいですね!