アンコンシャスバイアスと言う言葉を聞いたことはありますか?
アンコンシャス(無意識的な)バイアス(偏り)アンコンシャスバイアスは無意識の偏った物の見方、無意識の偏見、無意識の思い込みということを指します。
私たちの脳は今まで見てきたこと、聞いてきたこと、体験してきたことなどをもとに、自分なりに都合よく解釈してしまい無意識に物事を決めつけてしまいます。
「この肉は変色して腐臭がしているから食べるのをやめた方がいい」これは危険を回避するために必要な判断です。しかしこれが人間に対してなら気を付けなければなりません。
たとえば「若いから○○だろう!」「年配だから○○だろう!」「男性だから○○だろう!」「女性だから○○だろう!」このような事を誰かに話した経験はありませんか?
見た目や性別で判断し何気なく発した言葉が相手を傷つけているかもしれません。
今回はさまざまな種類のアンコンシャスバイアスを見てみましょう。
正常性バイアス
本当は何か問題がおきていたり危機的な状況であっても自分は大丈夫と根拠もなく自分に都合の良いように思ってしまうことです。台風や地震などの自然災害で避難勧告がでても自分は大丈夫と思ってしまうのでこのような人は要注意です。
集団同調性バイアス
目立った行動をとりたくない、人とちがう行動をとりたくないなどまわりと同じように行動してしまうことです。人は少数派になることを恐れ、周りと同じように行動してしまいます。
ステレオタイプ
性別、国籍、人種、世代、学歴などを理由に相手のことを勝手にイメージしたり特性を決めつけてしまうことです。
時々言われるし自分も言ってるかも・・・
過去美化バイアス
過去を美化してしまい今を否定してしまうことです。「昔はよかった」「俺が若いころは」などと今を否定する発言は周りの意欲を低下させる恐れがあります。
今思えば口癖だったよ・・・
確証バイアス
自分に都合のよい情報ばかりに目がいってしまうことです。自分の考えに一致する情報ばかりに目がとまり無意識の内に根拠の無い定説を持っていたり自分は正しいと確信してしまいます。「わるいのは相手の人格のせいだから私は悪くない」など
権威バイアス
権威のある人の言うことは間違いないと思いこむことです。「頭が良いからあの人の言うことは間違いない!」「専門家の意見にしたがっていれば大丈夫!」このようにえらい人は正しいと思い込んでしまいます。
たしかにあるわね
インポスター症候群
能力があるにもかかわらず自分を過小評価してしまうことです。「私にはまだ無理です!」など自分の可能性を信じることが出来ず、絶対に大丈夫という確信がなければ挑戦できなくなってしまいます。
まとめ
人を見た目や思い込みで判断してしまうと傷つけてしまうことや争いごとに発展してしまうこともあります。若い人でも元気な人もいればその逆の人もいます。年配の人でも体力があり元気な人もいます。言葉は一度発すると元には戻せません。相手を思いやった会話を心掛けなければなりません。