運行管理者【旅客・貨物】
運行管理者資格【旅客・貨物】は国家資格です。
運行管理者試験に合格した者などから自動車運送事業者の選任を受けて運行管理者となります。
事業用自動車が安全に運行できるように乗務割の作成、乗務記録の管理、休憩・睡眠施設の管理、運転者の指導監督、また点呼により運転者の疲労や健康状態を把握し安全に運行するための指示やその確保をするための業務を行います。
また1つの営業所に複数の運行管理者がいる場合はその中から統括運行管理者を選任する必要があります。
運行管理者試験受験資格 【旅客・貨物】
1.運行管理に関して1年以上の実務経験を有する
2.基礎講習を修了している。
私は実務経験が無いので基礎講習を受講しました。。
基本的に旅客も貨物も同じ場所で行われました。内容が旅客と貨物が少し違うので時間をずらし、共通科目の時は合流する形でした。合流する日は激混みとなりますので早めに会場入りしましょう。
現在運行管理者の旅客と貨物の資格を取得する場合は両方の基礎講習を受講しなければなりません。
当初から私は運行管理者の資格は旅客と貨物の両方を取得するつもりでしたので先に旅客を受講し翌年貨物を受講しました。
申し込みは独立行政法人 自動車事故対策機構のホームページからネット予約をします。講習手数料は8,700円(令和元年現在)となり3日間の講習となります。
私が受けた地域のこの講習は延々講師の話を聞き続けます。講師は数名おりセンターの職員と民間の企業の社長さんなど交代で講義をします。民間の企業の社長さんは興味深い面白い話をしてくれました。センターの職員さんは教科書通りの真面目な話をしておりました。
地域により違うかもしれませんが1日目が12:50~17:00までと半日ですが2日目は9:00~17:00までと超長いです。しかもすごく混んでいるので息苦しい感じがしました(^^;)
3日目は9:00~15:30で終わりました。最終日は割と慣れたのかあっという間に過ぎた感じがしました。最終日に簡単な小テストを行い最後に修了証書を頂きます。手帳を持っている方は事前に受付に提出し持っていない方は事前に受付に伝えると最終日に手帳も貰えます。
ちなみにお昼は朝に弁当係のおじさんがいて注文することができました。500円にお茶付きでしたので1日目と3日目に注文しましたが、幕の内弁当で美味しかったです。もう少し量が多ければなお良かったです。
運行管理者試験 【旅客・貨物】
基礎講習修了証書を受け取ると運行管理者の試験を受験することができます。
試験は以前のような筆記試験ではなく、CBT試験というテストセンターにおいてパソコンを使用して行う試験方法が導入されました。
回答するときはタイピングの必要なくマウスで選択するだけですのでパソコン操作に不慣れな方でも少しは安心ですね!
全国47都道府県の指定された会場で行われ、試験会場と日時を指定された範囲内(2週間程度)で申請者が選択できます。
空きがあれば試験会場と日時を変更することができます。
試験問題数は30問。
合格するには60%の正答が必要で30問中18問以上で合格となります。
試験科目は下記の通りです。
【貨物】
①貨物自動車運送事業法②道路運送車両法③道路交通法④労働基準法⑤その他運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力
【旅客】
①道路運送法②道路運送車両法③道路交通法④労働基準法 ⑤その他運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力
となっております。
分野ごとに最低1問以上の正答が必要で⑤の実務上の知識及び能力の分野は2問以上の正答が必要となります。
試験勉強は過去問をしっかりとやりましょう。計算問題は一見難しそうに見えますがやってみれば簡単ですのであきらめないでください。過去問を何度か解いて慣れておくと本番でも出来るようになっているでしょう。
わたしは公論出版の教本しか使っていませんが貨物は28/30 旅客は29/30と高得点で合格できましたので最低3~5回位繰り返し解くこと、とくに間違えた所は数日毎に見直しすることが大切です。
過去問の繰り返しが大事だね!
令和3年度第2回運行管理者試験の合格率は貨物32.3%、旅客34.5%となっております。
運行管理者資格者証【旅客・貨物】
無事試験に合格したら資格者証の申請を行います。
合格後の手続きは合格発表日から3ヶ月以内に運行管理者資格者証交付申請書というものを記入し試験結果通知書を揃えて最寄りの運輸支局に提出します。
期間が短いから注意してね!
私の場合運輸支局が近くにあったのですが平日しか受け付けておらず、持参した場合は出来た時も平日に受け取りに行くことになると思い私は郵送することにしました。
遠方の方や平日時間を取れない方は郵送での受付や返送をしてくれるそうですので事前に最寄りの運輸支局に電話して確認したほうがよいでしょう。郵送の場合は切手代が掛かります。返信用の封筒も自分で宛先を記入し切手を貼って封筒に一緒に入れて送付します。クリアファイルを入れて送付するとクリアファイルの中に入れて返送してくれるそうです。
約1か月後に下の資格者証が郵送で届きました。もちろんクリアファイルに入っていました(笑)
賞状のようですね。
私は翌年に貨物も受験し無事に旅客・貨物の両方を取得することができました。
どうせなら旅客と貨物両方取得しましょう!
基礎講習代や試験代、教本代等が再度掛かるので簡単ではないですが、試験の内容は若干違いますが、難易度もそんなに変わらないため出来れば両方取得したほうが良いと思います。既にどちらか取得されている方はスムーズに勉強も進むと思います。両方取得することのメリットは仕事の幅が広がります。貨物で運行管理者の経験を積んだ場合、未経験者よりは旅客でも採用されやすいと思います。その逆もまた然りです。
いや、この会社又はこの業界にずっといるから貨物だけで(旅客だけで)十分だという方は済みません<(_ _)>
運行管理者の資格を取得するメリット
①管理職になることができます
②スキルアップと年収の増加
③長く働くことができる
①は運転手さんに対して指導を行うのですから立場は管理職になることが多いでしょう。
②は マネジメント能力が身に着くことでスキルアップが見込めます。 会社にもよりますが一般的に運転手さんよりは増加傾向にあるようです。とくにベースアップと賞与の部分が手厚いようです。
③は現場の仕事、特に重い荷物を運ぶことは体力的にも限界がありますので高齢になると大変になります。高齢でも比較的内勤の仕事はできる場合が多いです。ベテラン運行管理者となれば会社でも重宝してくれるはずです。
試験に合格し運行管理者の資格を取得して終わりではありません。この仕事は運転手さんとのコミュニケーションを大切にし信頼関係を築くことがとても重要になりますのでやりがいのある仕事となるでしょう。
この資格は「もっていて損はない」です。例え使わなかったとしても知識を広げることが出来ますし一生懸命努力して試験勉強を行った経験は決して無駄にはなりません!その頑張りは必ず生かされる時が来ます!
頑張った経験は必ず役に立つよね!
資格は財産であり万が一の保険になりますので是非皆さんも挑戦してみてください。
最期までお読みいただきありがとうございました。