前回は中古品の売買に必要な古物商許可証取得について書きましたが、今回は従業員が携帯する行商従業者証の自作をしましたのでご覧ください。
行商従業者証とは
古物の売買を行う個人事業主や法人でそこで働く人が古物の売買のために行商をするときには古物商許可証か行商従業者証所持しなければなりません。
古物商の許可証は申請した本人だけが持ち歩くことができ、従業員はそのかわりになる行商従業者証を持たなければなりません。
取引相手に求められた場合は古物商許可証または行商従業者証を提示しなければならない義務があります。
行商とは営業所の外で古物取引を行う事でお客さんの家に行き買取する場合やデパートや大型スーパーの催事場で売買する場合にも必要となります。
古物商許可証があれば勿論ですが、行商従業者証がある方も古物市場で取引ができます。
古物市場の受付で提示することで入場することが出来ますのでお持ちでない方は是非ご用意してみたらどうでしょうか?
古物市場は古物商達が集まりお互いの在庫処分等を行うためお宝を発見できたり様々な物を大量に仕入れる事が可能です。
この行商従業者証の作成は業者に依頼することもできますが、それなりにお金が掛かりますし届くまで時間が掛かります。
しかし決められた様式さえ守れば自分で作成することも可能です。
今回私が作成した手順をご紹介いたします。
行商従業者証の様式
行商従業者証は古物営業法施行規則第10条、別記様式第12号で様式が決められております。
・材質はプラスチック又はこれらと同程度の耐久性を有するもの
・大きさは縦5.5cm・横8.5cm
・表面の氏名、生年月日欄には行商をする当該従業員の「氏名」及び「生年月日」を記載します
・写真欄には行商をする当該従業員の写真縦2.5cm以上・横2cm以上のものを貼り付けます
・裏面は古物商許可証の許可内容を記載します
個人の場合は氏名、法人の場合は法人の正式名称を記載します
古物商の住所又は居所欄には個人の場合は許可者の住所、法人の場合は法人の住所を記載します。(営業所の住所ではありません)。
許可番号の欄には公安委員会名、許可番号を記載します。
主として取り扱う古物の区分欄には届け出ている主品目を記載します。
私はこれらをエクセルを使い縦5.5cm・横8cmに収まるように文字を打ち枠を付けて作成しました。
私はたまたま1回でちょうどよい大きさになりましたが、失敗しても拡大or縮小すれば良いかな~って程度に思いながら作ってました(笑)
作成費用0円
今回作成に費やした費用は0円でした。最も電気代やプリンターのインク代など見えない費用は掛かっております。
なぜ0円かと申しますと以前購入したラミネーターとラミネートフィルムと写真があったからです。
ラミネーターがあると様式の基準の一つ「プラスチック又は同程度の耐久性を有するもの」を満たしますのでお持ちで無い方は持っている方から借りるかメルカリやヤフオク、近所のリサイクルショップで安価で手に入れるか新品で購入することが必要です。
新品でも2,000円~3,000円台位で売られているので、後々使う事が想定されるのであれば新品購入も良いかもしれません。
ラミネートフィルムは名刺サイズを使います。100枚入りで100円~200円以内で売られているので買いやすいです。
様式通りに印刷し丁寧にハサミかカッターで切断します。表と裏を糊付けしてラミネートフィルムに挟みます。
ラミネーターの電源を入れて余熱をしっかりして、準備が出来たら早速先ほど挟んだラミネートフィルムをラミネーターに入れます。
10秒ほどで出てきますので変な曲がり癖がつかないように、本や新聞に挟んでその上に乗り真っ直ぐになるように少し待ちます。
取り出して無事真っ直ぐなら成功です!所定の様式にカットします。
名刺サイズにラミネート加工したら縦6cm・横9.5cmありました。大きさは決まっていますので出来上がったものを行商従業者証サイズの縦5.5cm・横8.5cm に綺麗にカットしていきます。
カットする前は角が丸みを帯びていましたが、カットしたら角が出来てしまいました。角を少し丸めたほうが見栄えが良いので角をハサミで落とし、少しずつカットし丸みをつけていきます。
出来上がり!!
ネットで検索すると作ってくれる業者さんもあるようですが少し高くつきます!パソコンとプリンター、ラミネーターがあれば自分で作ることが出来ます。
所要時間も1時間もあれば十分です。
プリンターが無い方はエクセルで作った様式をPDF化し、最寄りのコンビニプリントのアプリをダウンロードして対応するコンビニの複合機で印刷することも可能です。コンビニプリントですと白黒は10円で印刷することができますので、自宅にプリンターが無い方やインク切れの方はわざわざ買うのも勿体ないのでぜひお試しください。大きかったり小さかったらその場で拡大or縮小コピーすればOKです!!
ちなみに写真はスマホアプリで撮影し、コンビニプリントで出来た写真で十分です!
以上が私の行商従業者証の作成手順でした。ご参考になれば幸いです
最期までお読みいただきありがとうございました。