最近車のディーラーに行くと、この残価設定型クレジットという文字が多く見られます。
担当営業マンに聞いたところ、最近は残価設定型クレジットでの契約が多いそうです。
いったいこの残価設定型クレジットとはどのようクレジットなのでしょうか?
またメリットはあるのでしょうか?
車を購入するための支払方法
まず従来の車の購入の仕方は、現金一括払いかディーラーローン又は銀行系ローンを組んでの購入方法が一般的でした。
まずはこれらの支払い方法の良いところを説明していきます。
まず現金一括払いの場合です。
貯金が沢山ありローンのように金利を払いたくない方や、現金一括で支払うので所有者が自分の名義になるというところと、完全に自分の物になるという占有欲が満たされることでしょう。
次にディーラーローンです。
こちらはローンなので金利は掛かります。
キャンペーン等が適用になると低金利での借り入れができますが、普段の金利は後に説明する銀行系のローンよりは高めです。
ディーラーローンは手軽さが良いです。
その場でローンの契約書に署名捺印し審査も緩いので手軽です。
ディーラーローンを支払い中は、所有者はディーラーになってしまいます。
ディーラーローンの支払い中は車検証をみると自分の名前は使用者の欄に書かれています。
ディーラーローンを完済し、所有権解除をしたあとに陸運局や軽自動車協会で車検証の記載変更をすることで所有者が自分に変わります。
最後は銀行ローンですが、こちらは個人でお取引している銀行等でマイカーローンというローンを組んで、購入する車の代金をディーラーの口座に振り込みます。
手続きも色々あると思いますが、私が利用した時は一旦自分の口座に入金されてからそこからディーラーの口座に振り込みする形でした
この際所有者は自分になります。
金利は安いのですが、平日の営業時間内に銀行に行き、契約書に署名捺印と契約金額に応じた収入印紙を持参しなければならないので、手間と少しの出費があります。
銀行系のマイカーローンは全体的に金利は低めですが、最近は変動金利が多いようです!
長期のローンを組むと、完済する間に金利が上昇する可能性もありますので注意が必要です。
残価設定型クレジットとは
それで最近注目されている残価設定型クレジットですが、契約するときに3年から5年後の残価(基準の下取り価格)を設定し、その車の残価を除いた金額を分割で返済していくローンのことです。
返済期間終了後には
1.車両の返却
2.買い取り
3.再度ローンを組み、返済を続けて完済し所有者となる。
再度ローンを組めない場合もあるので契約時に確認してください。
再度ローンを組む場合は残価にも再度金利が掛かるので注意。
残価の規定ですが、そのディーラーにもよりますが走行距離が年間12000kmから15000km位と設定されています。
3年または5年後の車両返却時期に、この基準となる走行距離数を超えていた場合はペナルティがあります。
また、事故などを起こした場合で修復歴がつくと査定差損分を支払うことになります。
ですから事故を起こさず、事故をもらわず安全運転をして、車を丁寧に扱い一年間の走行距離が1万キロ前後で下取り価格の高めな人気の車種と黒や白などの人気色を選ぶことが出来る人は利用するととても良いのではないでしょうか。
この残価設定型クレジットは試用期間中に車両の価値が減る金額だけを返済するため利用者から見るとリースのようなローンと感じるでしょう。
3年から5年の返済期間が終了しても残価分があるので自分の所有にはなりませんが、月々の支払を低く抑えることが出来るため利用しやすいですね。
残価設定型クレジットは債務としての負担が全額になるので、金利は車両価格の全てにかかります。
最近は車屋さんも今まで通りの売り方では、お客さんや他社との競争により値下げ合戦となっています。
新車一台あたりの利益が減少しているそうで、1台販売の荒利益が5~6万円程度の時もあり、セールスマンも大変だそうです。
一度残価設定型クレジットで車を契約すると、新しい車に乗り換える人が多いので他社に移りにくいそうです。
各ディーラーが残価設定型クレジットを押しているのは、このような理由も大きいのでしょうね。
残価設定型クレジットで車を購入する際は、そのディーラーと長い付き合いになると思って車を厳選したほうがよさそうです。